大暴落に備えるということ
地震予知は無駄などころか悪影響のほうが大きい行為ですが、地震に備えることは非常に意味あることです。
株式市場に対しても似たような事が言えます。株価や市場の予測を前提にした投資は多大な危険とストレスを伴います。(確かに短期で大儲けする人もいるでしょうが、それについてはあえて何も言いません。)その一方で、常に大暴落に備えながら堅実に投資をすれば大儲けはできませんが、長期に渡り着実な利益を積み上げる事ができる、と私は考えています。
市場全体が10%以上下落するのは別に普通の事です。逆に10%以上上昇するのも普通です。株価なんて全く当てにならない気まぐれなものですから、どんな値動きに対しても最低限備えるのは当然の事です。
備える、とは具体的に言うと以下の3つです。
①信用取引は絶対しない。
②5以上の分散投資をする。
③株の価値に比べて低い株価でのみ買う。
株価や市場の予測を第一と考える人には、これらのルールは全く必要のないものどころか利益を阻害するだけのものになるでしょう。ある株が確実に急上昇するなら、全資金(レバレッジも含め)を一点集中させて買うのが最善だからです。その場合、その株の本来の価値など誰も考えません。ただ市場が高評価をするという一点のみが意味を持ちます。
しかし市場は突然弱気にも強気にもなるものですし、企業の未来もどうなるかわからないものです(東電が最もいい例でしょう)。突然の値動きに対して信用取引は致命傷になります。強制決済があるからです。現物買いでもあまりに少数に集中すると大打撃がありえます。
株の正確な価値は誰にもわかりません。それなのに価値以下の株価で買うというのはなにやら矛盾した文章に見えるでしょうが、言いたい事はシンプルです。要するに自分である程度調べた上で、最低一株〇〇〇円以上の価値はあるだろうということを確かめればいいのです。株価と比べて微妙なら保留、大幅に割安なら買いになります。
市場が長期に渡り低迷した場合、この割安で買っていたという認識が大きな強みになります。よく聞く暴落からの失望売り、損切りから離れじっくり待つことができます。価値の評価が大きく間違っていれば損失につながりますが、そこは努力のしどころでしょう。分散投資はこうした判断ミスへの備えにもなっています。(少なくとも株価の動きを予想するほうがはるかに難しいと思います。上がるか下がるかだけなのに安定して当てるのは至難です。)
明日株価がどうなるか多くの人が気にしているのでしょうが、もしそれが過度のストレスになるくらいなら投資をやめるか、やり方を変えるべきです。よほど巨額を動かす人ならまだわからないでもないですが、小額の個人投資家がストレスを抱えてまでやることではないでしょう。ストレスも大きなコストです。
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