なぜ清算価値以下にまで下がるのか?
PBR0.5~1.0倍は必ずしも過小評価とは言えない価格帯ですが、それ以下の場合は大体が過小評価だと私は考えています。特に財務健全であれば、解散価値、清算価値すらも下回る異常事態であることが多いです。実際はバランスシートだけではわからない問題、将来の負債などを加味していたりするのでPBRだけで判断はできないですが。
長期に渡り、異常に安い株価で放置されている銘柄が多数存在するのは、株式市場がおバカだから、ではなくて一応の理由があります。その一部は私も賛同できるものだったりします。
理由は大きく二つで、①会社はほぼ間違いなく解散しないから、解散価値には意味がない。②株価は将来収益によってのみ決まるから、財務状況も保有資産も関係ない。
要は、利益成長できるかどうかがすべてだと考えているわけです。
横這いの低い利益が続いたり、一期とはいえ赤字が出たりした上に、キャッシュをため込んでいる会社なんて最悪なわけです。(これには同意します。ビジネスとしても経営としても低水準にあることは事実でしょう。しかし評価があまりに極端だと思うのです)
結果として清算価値からみれば何十倍、PER100倍というような期待で頭のおかしくなった銘柄がある一方で、清算価値の半値以下の銘柄も存在するのです。
もし未来収益の予測が正確にできるのならば、利益成長の有無で株価を決めるというのは正しいと思います。しかし少なくとも株式市場にはその能力はありません。年一の利益発表どころか、四半期の利益発表一つで株価が大きく変動するのがその証拠です。目の前の利益すら予測できず右往左往する程度の精度のくせに、将来の利益予想によってのみ、株価を決めるのが正しいと主張しているわけです。
だからこそ、私は安心して格安株に投資ができます。勝手に過小評価されているだけなんだと。高収益はライバルを引き寄せ、低収益はライバルを追い払うという、絶対ではないですが、ある程度は認められる傾向を信じる方がいくらかましだと思います。
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