あるふぁの株式投資

グレアム流バリュー投資の実験記録。16.4.11にスタート。ギャンブルではなく、堅実な投資を目指す人向けのブログ。

よくわからない銀行株

4.28と5.2の二日間で銀行株を4銘柄、計240万ほど購入しました。不安はあるけれど勉強と思って少し買っておこうと決めた次の日に暴落が起こり、結局衝動買いのような形で大量に保有してしまいました。もし酷い損がでるとすればこの銀行株だと思いますので、今改めて何を考えていたのか書いておこうと思います。

マイナス金利の影響で銀行株は軒並み大幅に下落したのでチャンスかも、マイナス金利の実際の影響はよくわからないので無視(一応、致命的ではなさそう)、私としては清算価値以下で買えてかつ財務健全かどうかが大事。ここまでは良かったのですが、低pbr順で調べて行くと二つ困った問題がでてきました。

①清算価値以下で買えるとしても、自己資本比率が低すぎてそこだけ見れば全部財務不健全でアウト。

②かなりの数の低PBR銀行が、無視できない量の優先株を発行しておりその評価が必要。

もともと銀行業は、預金という形で大量の資金を借り入れる所から始まる商売ですので、自己資本比率は低くて当然ではあります。優先株については過去の公的資金注入の結果らしいこと、またその優先条項は強力で普通株の価値を毀損するのに十分なことも分かりました。

そこでとりあえずの手として、自己資本比率が比較的高いこと、PBRがより低いこと、優先株が現在発行されていないこと、の3つで絞込みをかけた結果10個ほどの地方銀行が残りました。そこからB/Sなどを細かく見ながら3つの地銀を選んだわけです。新生銀行は最後の最後外れたんですが、安くなってたのを見てつい手がでてしまいました。

私には調査能力も予測能力もないので、この選別結果にまったく自信はないです。一応それらしいふるいにかけたというだけでした。特に不安なのが自己資本比率の低さで、一番高くても8%という水準です。これはつまりROAがマイナス2%を記録した途端、自己資本の25%が消し飛ぶということを意味します。清算価値から見てどれだけ安全域をとったとしてもあっという間に消滅する可能性があるわけです。なんにせよ、もう購入後なのでじっくり結果を待つしかないのでしょうが。

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