あるふぁの株式投資

グレアム流バリュー投資の実験記録。16.4.11にスタート。ギャンブルではなく、堅実な投資を目指す人向けのブログ。

NISAはやめましょう。カモられますよ。

NISA 小額投資非課税制度 名称からして胡散臭さ漂うこの制度、はっきり言ってただの搾取装置で嫌いです。普通の個人投資家、ましてやNISAをきっかけに投資を始めようとする人はさっさとこの存在ごと忘れましょう。

長期に渡り絶対儲かる、または邪悪なものでも利用できる、という並外れた自信を持つ人には何も言うことはありません。どうぞご自由にお使いください。

かくいう私もこのNISA一度は検討しました。年120万分まで配当と売却益にかかる税金がゼロというのは魅力です。しかもSBIでは恒久手数料ゼロだそうです。私は年15%が目標ですのでこれが達成された場合、年120×0.15×0.2=3.6万の利益です。

しかしこれはうまくいった場合の話。もし買った株が値下りしたら(多くの投資家はこっち側)税金はかえって膨らみます。原因は他の口座との損益通算ができないこと、5年が期限で損益確定されることの二つです。後者の酷い例をひとつ紹介します。その他の詳細に興味ある方はご自身で調べてください。

NISA口座で100万分購入。その後50万に値下り。値上がるまで辛抱して待つことに。株価50万のままNISAの期限である5年が経ち確定を迫られます。売るのは嫌なので一般口座に移して保有を続けることに。その後90万に値上ったので売却。

このケース恐ろしいことに税金がかかります。NISA口座から移した時点で確定扱いなので、取得原価が50とみなされ90との差額40が利益となるからです。ロールオーバーやら損益通算不可に対しての対策やらの奇妙なあれこれが多くのアフィサイトで解説されてますが、詰まるところ損を先送るか少し減らせるか程度の話です。NISAの基本的な考え方は変わりませんので。

株式投資を活発にするために税優遇したいなら、譲渡益税を5%でも下げればそれで済む話。そうしない時点で何かあるとは思いましたが、ここまで酷いとは・・・ あげくにはジュニアNISAときました。もうギャグですね。そもそも論としてNISAをきっかけに軽い気持ちで市場に入ってくる投資家のどれだけが、長期に渡り利益を上げられるのでしょうか。投資自体は自己責任としても、餌に使ったNISAはもう少し分のいいものにするのがせめてもの筋じゃないかと、思ったり思わなかったりするのです。

一年で実現損益集計して益なら税金20%、損なら無税。買った株を5年で決済しろと言われずに、望めば一生持っていてもいい。手数料もかかる。そんな普通のわかりやすい口座で私は何も不満はありません。

どんな邪悪なものからでも、やり方次第で利益を得る事は可能です。それが株式投資の面白いところではあるかもしれませんが、同時にリスクについてもしっかり考えましょう。私は邪悪と判断したら何があろうと関わる気はしませんが。

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